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アンの好きなPEARL(真珠)の語源

 毎日ボーッとスマホの画面を眺めていると、全く思ってもなかったことを知ることがある。先日は、インテリア関連のインスタグラマーが黄色の洋梨のデザイン画をポストしていた。何でも中国では洋梨はその色合いから豊穣、金運に繋がり運気をあげる果実と言われているそうだ。言われてみるとそんな気がする。それよりパール(pearl)の語源は形が似ているということで、ラテン語で洋梨を意味する「Perla(ピルラ)」に由来していると書かれていてビックリした。
エッ、洋梨?月のしずくとか人魚の涙じゃなかったの???
他にも二枚貝を意味する「Perna(ペルナ)」に由来する説もあるらしいが、その方がそれっぽい。

 赤毛のアン関連ブログを書いている者とすると、真珠はアンがギルバートから贈られた婚約指輪だということに触れないわけにはいかない。
アンシリーズの中で印象に残る宝石と言ったら私の個人的理由ではアクアマリン(村岡訳では緑柱石)だ。アクアマリンは、ミネルバ・トムギャロン(老)嬢とアンと私の誕生石だから。

 されはさておき真珠に話を戻さなければいけない。

真珠養殖が世界で最も早く具体化したのは中国の仏像真珠であることは非常に興味深い。
中国では11世紀頃から淡水産二枚貝(主としてカラスガイ)に鉛で仏像などを象った物体を貝殻と外套膜の間に
挿入し、物体表面が真珠層で覆われるとそれを切り取り、仏具や装飾品に使用されていたと言われ、

この仏像真珠は1734年中国に滞在したフランス人神父によって本国に伝えられ、フランスとイギリスで1735年に刊行された水産関係の書物によって中国の養殖真珠の全貌が全ヨーロッパに紹介された。
その結果ヨーロッパでは18世紀以降多くの学者がこの仏像真珠を手本に真珠養殖の研究を行った。
https://www.cgl.co.jp/latest_jewel/tsushin/15/18.html


 御木本幸吉が半円の真珠の養殖に成功したのは1893年。その後1905年半円の核を持つ球状真珠を採取したことによって
御木本幸吉は真円真珠の養殖成功を確信したという。そして後にそれを商品化して天然真珠の20%以下の値段で世に出したのである。

1900年から1920年頃はヨーロッパでも既に養殖真珠があったが、初期の頃の養殖真珠は真珠層も現在のものとは比べようもない程厚みがあって、照りの良い深い色だったそうだ。
 
 マシュ-が町で買って来てくれた真珠ビーズのネックレスをつけてホテルのコンサートで暗唱をする場面では、緊張と自信の無さもあいまってか、他の大柄な女性のダイヤモンドと比べてみすぼらしく感じたという場面もあるが、この小さな真珠ビーズのネックレスは1900年頃ヨーロッパで見られたガラスのフェイク真珠だったのだろうか?

アンの婚約指輪はきっと小さな天然真珠だったと思われるがどうだろう。
当時の真珠の指輪をネット上に探してみた。

 ギルバートは医学の勉強をするため婚約はしたものの3年間アンに待ってもらうことになるが、確かその間に高校の校長をしている時に同僚のキャサリンがアンの婚約指輪のことを話していたから婚約の際にはもう指輪は贈られていたはず。
私の手持ちの村岡版は年齢と共に文字が見にくくなってしまったので、松本訳で確認してみた。
日本初の全文訳がウリの松本訳のこの箇所に注釈の印が付いていた。

「3年間経ってもダイヤの指輪も大理石のお屋敷もないんだよ」
アンは笑った。
「宝石も大理石のお屋敷もいらないわ。略」


このような注釈が付いていた。

サンバーストとは、中央に大きな宝石を置き、全体が円形になるようにまわりに放射状に小型の宝石を飾ったデザインで、指輪、ブローチに用いられる。当時は大粒のダイヤモンドや宝石は富裕層のための宝飾品であり、一般には小粒の宝石を日輪型に配置することで華やかにデザインした。(松本訳)


エッ?オリジナルはサンバーストと書いてあるの?
アンもギルバートもサンバーストと大理石のお屋敷を同列に語っている。
サンバーストってもしかして当時の豪華な指輪の代名詞?
クラスターリングのこと?

何しろ英語は不得手なため「Anne of the Island」最後の章のその個所を探してみた。
I don’t want sunbursts and marble halls. I just want YOU.


サンバーストってこの注釈によると今もよくあるクラスターリングのことなんだと思ったが念の為に調べてみた。
アンティークサイトの説明によると、

イギリスのヴィクトリア時代には三日月や星、サンバーストやスターバーストをモチーフにしたジュエリーが、多く作られました。天然真珠やダイヤモンドの三日月(クレッセント)、星型のダイヤモンドブローチ等々です。

この時代に星をモチーフにしたジュエリーが好まれて作られたのは、1910年に地球に接近したハレー彗星が影響しています。当時、ハレー彗星はヨーロッパで大きな話題になりました。
20世紀初頭は、さまざまな都市生活の基礎ができて、「新しいもの、未知のもの」への好奇心が非常に強かった、特異な時代です。
https://antique-jewelry.jp/jewelry/ring/ring-j00279.html


さてアンの真珠の婚約指輪はどんなものだろうか?アンティークのネットショップで探してみた。
↓の指輪は1910年頃のフランスのもの。
天然真珠とローズカットダイヤモンドのクラスターリング。
これは豪華すぎると思ったが、指にした写真では小さくて、真珠の直径は7mm、囲んだダイヤを入れても1㎝。
天然真珠が高価だった時代だそうで、もしやとも思ったが、これは却下だろうか?
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https://www.g-rena.com/2010/10/mar-r-10-1030.html

 グリーンゲイブルズにやってきたばかりの頃、アンはマリラのアメジストのブローチを見て、ダイヤモンドはこんな紫色がボーッと輝く色かと思っていたが、実物のダイヤモンドを見た時はきれいだけれどガッカリしたと言っている。アンシリーズ「炉辺荘のアン」で、結婚15年記念にギルバートはトロントに小さなダイヤのペンダントネックレスを注文していて、アンは喜んだ。まんざらダイヤモンドが嫌いなわけではないだろうが、やはり却下かな。
現代の感覚では医師になったばかりのギルバートからの婚約指輪は飾りのないシンプルな小さな真珠の指輪を想像するが、何しろあの時代なので台座の部分などは繊細で凝った細工がしているのではないかとアンティークのネットショップで真珠の指輪を何日も探している。
こちらの真珠の直径は5.1mmだそうだ。
想像の世界で楽しんでいる。
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http://www.antiquestruffle.com/a&c2/a&c11067.htm





# by rosebudteaset | 2022-06-20 21:39 | 赤毛のアン | Comments(0)

同じ名前で呼ばれていても別の花

 
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我が家のヒュームズが綺麗に咲いている。
この薔薇は「赤毛のアン」に登場するティーローズについて調べていた2005年に買ったものだ。

 薔薇には中国原種コウシンバラを改良した園芸種4種がヨーロッパに紹介され、四季咲きの薔薇が交配されたという歴史がある。この4種の中のひとつが、コウシンバラとロサ・ギガンテアの原種同士が自然交雑されたHume's Blush Tea-scented Chinaとされ、それがこれだと言うのだから由緒正しき薔薇だと思われていた。ところが、2020年日本のバラ研究の第一人者である御巫由紀さん監修・文の「魅惑のオールドローズ図鑑/2018/3/25」を買い求めてビックリした。そこに掲載されている「中国のオールドローズ」というタイトルのコラムに、「ヨーロッパに導入された4つの園芸品種のうち、残念ながら2つのティーセンテッド・チャイナは絶えてしまいました」と書かれていたのだ。
そしてこの薔薇はオドラータとも呼ばれ、見分けが付かないほど似ている一季咲きのオドラータと呼ばれていた薔薇が当時話題になっていたものだ。我が家にもすみごんさんからいただいたそのオドラータもある。ああだろうかこうだろうかと話題になっていた頃が懐かしい。

 御巫由紀さんは著書の中で次のように書かれている。
アメリカやニュージーランド、オーストラリア等では古い墓地や庭園で名前が分からなくなってしまったオールドローズを集め、仮の名前をつけて保存し正しい名前を調べる、という活動が熱心に行われるようになりました。失われたはずの古い品種や、違う名前で呼んでいたのにおなじバラ、同じ名前で呼んでいたのに違うバラ等、さまざまな発見がありました。


 このように名前だけでなく薔薇などは新発見が研究者たちのロマンになっているが、「赤毛のアン」の愛読者の間でも、カナダ人のモンゴメリが世に出した時代と、日本人の翻訳家たちが翻訳した時代によっては植物の名前も違っていて、ああだこうだと話のタネになる。そしてそれも楽しみのひとつだ。

サンザシ

例えば「赤毛のアン」の愛読者たちの間でこのことを知らなかったら”モグリ”だと思われるほど有名なのは、戦後すぐに村岡花子によってサンザシと訳されたMayflourがある。Mayflourは春を告げる花。特定の花ではなく、イギリスではそのひとつにサンザシがある。ところが北米ではまた別の植物で、モンゴメリがMayflourと書いた花は日本語でサンザシと訳されるその花ではなかった。でも長い間読者たちにはサンザシという響きが魅力的で、2008年お孫さんの村岡美枝さんが補訳された「赤毛のアン」では、注釈を付けながらも、やはり読者がスラスラ脳内でサンザシと読んでしまう”サンザシ”を採用されている。

Ladies' eardrops
 また、同じ名前で別の花という意味ではLadies' eardropsと呼ばれる植物が登場する
部屋の中で咲くFuchsia(Ladies' eardrops)と野生のLadies' eardrops
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Ladies' eardrops (Jewelweed)
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Fuchsia (Ladies' eardrops)

 2008年頃だったか、園芸に詳しくNHKでも紹介された方が、当時私の掲示板に「1章で野生のレディー・イヤー・ドロップが登場するのですが、寒い土地で野外に咲いているのは不思議です」と書いてくださった。すぐ村岡版で確認したけれど戦後すぐに翻訳した村岡版は日本人に馴染みが無かったのか省略していたが松本訳では登場している。2008年頃は、地方の園芸店でもフューシャとかレディー・イヤー・ドロップと呼ばれていた花は売られていたし、私も知っていたくらいだから一般的で、むしろ最近の方が見当たらない気がする。
家の中で育てていた場面ではFuchsia、第1章に登場する野に咲いている方がLadies' eardrops、色々不思議に思って2008年当時調べて書いたのが↓のページだ。

スズラン
同じ名前で呼ばれていて別の花というのは他にも登場する。
Lily Of The Valleyは庭に植えてあって、森にあるのはWild Lily Of The Valley
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Lily Of The Valley
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Wild Lily Of The Valley「 Wildflowers of Nova Scotia」より


調べてみると、Lily Of The Valleyは園芸種のドイツスズラン、頭にWild(野生)の付くスズランは北米の森に咲いていて、『THE ANNOTATED ANNE of GREEN GABLES』(山本史郎翻訳「完全版「赤毛のアン」)では野生のスズランと訳している。
Wild Lily Of The Valleyで画像検索すると私たちに馴染みのあのスズランではない画像にヒットする。「 Wildflowers of Nova Scotia」というサイトも出てきて、ノバスコシア州では野生の花に「スズラン」が含まれている。野生のスズランは栽培種のドイツスズランとは同じユリ科の別の花のようだが、これも同じLily Of The Valley(スズラン)と呼ばれているようだ。そしてカナダではメイフラワーのひとつらしい。
False or wild lily of the valley is a low-growing perennial native to the Pacific Northwest.
※Falseを偽物という意味だと思っていたが、念の為調べてみると植物用語で”植物名が類似の”という意味らしい。

 因みにアンが好きなMayflourだが、イギリスのMayflour(日本訳:サンザシ)でなく、ノバスコシア州の州花にもなっている花で、カナダ東部ではトレイリング・アービュータスだという。
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http://namethatplant.net/より
COMMON NAME:Trailing Arbutus, Mayflower

 モンゴメリは植物が大好きで、何しろアップルゼラニウムをボニーと呼ぶような感性の持ち主で、アンシリーズに登場する植物がモンゴメリが名付けた名前かもしれないと言われているものもある。




# by rosebudteaset | 2022-05-26 22:32 | 赤毛のアン

タビ

 今年になって初めて美容院に行って来た。美容院の椅子に座ると、毎回まるで自分の生活と別世界の「家庭画報」や、年齢やあれやこれやかけ離れている「VERY」「Precious」などのファッション雑誌を読むのを楽しみにしている。ページを開いてすぐに目に入ってきたのは靴。頭の外見は美容院で何とかしてもらうとして、頭の中身はボケ防止にブログにこのことを書こうかなと思った。

タビ_a0383720_15272192.png


 MAISON MARGIELAというブランドの靴で、「モードな足元で新しいおシャレな可能性を広げてくれた「タビ」のバレエシューズ」と書いてある。

へぇ~、「足袋」と「バレエシューズ」なんて対極にあるような感じなのに・・・

 実は我が家の娘は一年程前長時間歩くと足が痛いと言って、指先が足袋のように分かれているナイキのこんなスニーカーを買ってきた。
タビ_a0383720_15284664.jpg


 歩き易いから私にも履いてみたらと薦めるが、この私がこんな靴を履いたら、地下足袋に見えてしまい、他人から二度見されそう。

 ちょっと前に目に入ったある人のインスタ写真の足元はお祭りのおみこしをかつぐ練習帰りのようだった。江戸っ子はシャネルのバッグを手にして御神輿を担ぐ練習を行くのかとある意味ちょっと感動した。ところが記事を読むと神輿担ぎの練習帰りでもない。娘にこの写真を見せると、その靴はスニーカーではなく革製でヒールのあるブーツ、高いよ~と言う。インスタで検索すると、履いている人は自他ともに認めるお洒落さんばかりで着ている服も上質だがオーソドックスでなく攻めている。
わぁ、アバンギャルド・・・

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そしてここにきて、VERYのあのバレエシューズ
 美容院から帰ってその夜、”足袋”→靴で金栗四三を連想し、検索しまくり、いやいやオリンピック→靴と言えば、私たち世代は裸足のアベベだと、私の頭の中は妄想の”旅”に出てしまった。


# by rosebudteaset | 2022-05-15 15:33 | アレコレ(2022年)

カムカムは見てないけれど

 朝ドラ最終週、倉敷のanne友だちからLINEが入って来た。

今朝のカムカム、
偕行社から表町商店街までの爆走に
岡山県民の書き込みが面白い。
フェリーチェ講座があったらここでみんなとランチしたいと思ったーー


 何しろ朝ドラは15分間の連続ドラマなので、すぐ結末を知りたい私にはまどろっこしくて見てないので話が通じない。唯岡山を舞台にしていることは知っていたし、ネットに「森山良子爆走」という文字がどこかしこに踊っていたので何で爆走したのかちょっと気になっていた。友だちに電話して、そのランチしたいという偕行社はどこにあるのかと尋ねると、総合グラウンドの中にあって、今は「キューティパイ倶楽部」というカフェが云々と言うが、26歳で隣の県人になった元岡山市民の私は知らない。倉敷市民の彼女も知らなかったそうだ。

 偕行社というのは戦前は旧陸軍の将校の集会場、社交場で、各地にあったらしい。

戦災を免れた日本全国および外地の偕行社の会館は、進駐軍の接収(アメリカ軍のクラブ化)などを経て多数が現存している。主なものとしては、旭川市の旧旭川偕行社(第7師団)、弘前市の旧弘前偕行社(第8師団)、金沢市の旧金沢偕行社(第9師団)、善通寺市の旧善通寺偕行社(第11師団)、豊橋市の旧豊橋偕行社(第15師団)、岡山市の旧岡山偕行社(第17師団)、台湾・台南市の旧台南偕行社(台湾軍)等。
Wikipediaより


旧岡山偕行社は現在の名称は岡山県総合グラウンドクラブハウスで、国の登録有形文化財に登録されている。
Wikipediaより


1989年(平成元年)に保存利用計画が実施され、「キューティパイ倶楽部」として生まれ変わると書いてある。

 友だちがあまりに熱く語るので私も最終週の3回を見たがカムカムファンにとっては感動的だったらしい世良公則の歌う「On the Sunny Side of the Street」もこの朝ドラを見ていない私は背中に負われていた森山良子が突然一緒に歌うのかと思った。私は森山良子と同世代で、ファンのひとりとして何となく彼女のバックボーンやこの曲を歌っているのを知っているのでそう思ってしまった。
そんなに面白かったのなら初めから見ればよかった。

 友だちからのLINEは、関空からアメリカに戻ったはずの森山良子扮する祖母・安子を孫娘が総合グラウンドの偕行社前で見つけ、突然表町商店街方面に走る森山良子を追いかけるシーンに岡山市民がSNSで「この距離は走れんじゃろ」という書き込みで盛り上がったという内容だった。
私は聞いた。
「森山良子が総合グラウンドからどこを通って表町を走るん?」
「西口まで走って表口に出るか、もしかして昔の国立病院の横を西川に沿って走るか、裁判所の通りを走ったのかなー」
「でもお祖母さんの設定だとまずは無理だわ」
朝ドラを見ていない私は元岡山市民としてストーリーより走った道がどうにも気になる。
友だちが解説してくれるには、森山良子扮する安子が偕行社前に立ち、突然子ども時代を過ごした実家を思い出し、実家のあった今の表町に向かって思わず走ったという設定らしい。ロケの道順に違和感を感じたのは岡山市民だけだと。
へぇ、そういうことか。
そんな話を聞くと朝ドラを見ていない私は私で旧偕行社がある総合グラウンドで過ごした中学生時代のことを思い出した。

 総合グラウンドは旧日本陸軍の練兵場跡地で、昭和37年の岡山国体に向けて作られた。私の両親など少なくとも私が実家にいた頃まで練兵場と言っていた。岡山国体は私が中学2年生の時開催され、あの頃の私には一大イベントだった。市内の私と同学年の中学生のうち1割くらいの生徒はマスゲームに出場したのだ。中一から練習が始まり、中二になると、秋の本番まで放課後の練習に加えて週のうち1日は観光バスに乗って総合グラウンドに行って合同練習をした。その為出場する生徒には特別学級が作られ補習授業があった。週に一日は授業も受けずよくもあんなに練習したものだ。(因みに3姉妹のうち、小学生だった妹も鼓笛隊で出場し、現在79歳の姉は大学生だったので出場していない)
合同練習でわが校が間違ってばかりいたら先生も生徒も恥ずかしい。ある日の放課後、雨が降ってるというのに練習があった。先生が「雨の中、中学生が一生懸命練習しているのはカッコいいよ!」と発破をかけた。
何十年も経ってたまたま同級生にその時の話をしたら「私は、お母さんが勉強が遅れると言ってマスゲームに出るのをやめさせられたんよ。みんなが羨ましかった」というのでそう言えばそんな理由で止めた人もいたような記憶がある。
あの時のマスゲームに出たのは地方に住む選ばれし中学生だったのだ。

YouTubeで動画を探してみると、地元の放送局のニュースが残っていた。最初の41秒あたりまでがそのマスゲームだ。



かなり劣化しているが、私の58年前のアルバムに、マスゲームに出場した生徒に配られた記念の絵葉書が貼ってある。
ちょうどYouTubeの動画の27秒から41秒当たりの演技だ。
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 LINEをくれた友だちにこの思い出を熱く語ったが、彼女は私が暑い日も寒い日もマスゲームの練習をしていた頃はまだ生まれてなかったそうだ。

 当時は市内のほとんどの中学生の体操着は綿の開襟シャツといわゆるちょうちんブルマーと呼ばれているブルマーだったが、この時のユニフォームは運動選手が着るようなもうちょっと体の線が出るものだった。女子は先生からお母さんにブラジャーなるものを買ってもらうようにと知らせがあり、私も買ってもらった。そんな時代だった。

※ 昭和37年の岡山国体のマスゲームの写真検索をしてみたがヒットしない。それならばとアルバムを引っ張り出してきたが、あのマスゲームに出場した同学年の誰かひとりの目にでもとまらないかとこんな記事を書いてみた。
あまり見られてないブログなので可能性はなさそうだけど。




# by rosebudteaset | 2022-04-13 22:25 | アレコレ(2022年)

桜の頃

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 我が町でお花見と言えば城址公園がメジャーだが私は毎年買い物帰りに少し回り道をして高校の桜を見に行く。こちらは我が家から車で5分、日本では学校と名が付くところには桜はつきものだ。上の写真は、学校の構内に入ったところ。カーブを描いて左手には藩校時代の建物が移築されている。

 27年前の桜が満開の日、「入学式のご案内」に、注文していた上履きは入学式が終わってから渡すので式は中学生の時に使っていたものを履くようにと書いてあったらしい。親も子もぼんやりしていた。式が始まるまで時間があったので取りに帰ることにした。家から学校までは車で5分くらいの近い距離だが、写真の坂道を上って校舎横を通り、構内の一番上まで上ると気分が高揚するような桜並木の土手がある。その桜並木沿いの運動場が当日の臨時の父兄の駐車場になっている。10分ちょっとあれば往復できると単純に思っていたが、入学式迄30分を切る時間帯になるとそうはいかなかった。講堂に戻って来た時は新入生はもう席についていたので先生らしき人に受験番号と名前を言って上履きを託けた。

私はギリギリ間にあったとちょっとホッとして一緒に行った友人の隣の席に座ると、「Aちゃんの名前が知れてしまったね~、Kさん、もしかしたら役員に選出されるかもよ」と冗談を言って笑い合った。

ところがその日の夕方、担任の先生から電話があって、本当に役員に選出されてしまった。
でもそれはそれで楽しかった。


# by rosebudteaset | 2022-04-04 11:41 | アレコレ(2022年)


「まぁ、マリラ!なんて素敵なんでしょう。やっぱり、マリラ、想像力があるじゃないの。でなければ、どんなにあたしがそれを願っていたかわかるはずないんですもの。なんてすばらしいでしょう。おとなになったみたいだわ。あたしのお客様がくるんですもの。お茶をいれたりするのを忘れたりしないわ。ああ、マリラ、あの、薔薇のつぼみの小枝のついたお茶道具を使ってもいい?」 村岡花子訳「赤毛のアン」


by 薄荷

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