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Netflix版のグリーンゲイブルズの食器

 3年前にNetflixで放送された「Anne with an E 」が、この秋「アンという名の少女」というタイトルでNHKで放送された。
赤毛のアンの映像化としては、まだ日本では原作が刊行されていない1952年までに3作、その後、主なところでは、1979年に世界名作劇場で、ジブリが原作に忠実なアニメ「赤毛のアン」を制作・放送。1985年から2000年までにミーガン・フォローズ主演で、「赤毛のアン」「アンの青春」「アンの結婚」の三部作がある。

 今回の映像化がこれまでと違うところは観る側にあり、Twitter等のSNSで気軽に感想を書いたり読んで楽しんだこと。と言っても私は読み専門だが。とても面白いものに、Dr. KayMiさんのTwitterがある。彼女はずっと以前からホームページ上でお名前は目にしていた方で、米国在住30年以上の臨床心理学博士。ここ10年以上お名前を拝見してなかったが、「アンと言う名の少女」のTwitter検索をしていてお名前を見つけ、ああ、いよいよ世はTwitterとインスタ時代だと思った。彼女のTwitterのプロフィール欄に、「趣味で12冊ある「赤毛のアン」シリーズとその時代に関するどうでもいいツッコミを、不真面目に淡々とつぶやいて「アン沼」にあなたを魅きこみます。」と書かれているが、沼のほとりにいる私も”魅”きこまれてしまいそうだ。

 ダイアナを呼んでお茶会をした時に使ったお茶道具の画像をDr. KayMiさんがネットフリックスの映像をスクリーンショットしてTwitterに上げている。

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Dr. KayMiさんのTwitterより

 
 原作では、アンがマリラからダイアナを招いてお茶をあげてもいいよと言われ、天にも昇る心地であの「ばらのつぼみの小枝のついたお茶道具」を使っていいかと問うのだ。とんでもない、あれは牧師さんか後援会の集まりの他は使わないことに決めていると言われ、アンとしては残念なことに古い茶色の茶器を出してくるように言われるエピソードがある。

 Dr. KayMiさんの情報に依ると、今回の撮影で使った小道具が403Auction.comというオークションサイトに3000点近く出品されていたそうで、このシーンに使ったお茶道具も出品されていたと彼女のTwitterに書かれてあった。
グリーンゲイブルズでも、客用のセットは12客分が当たり前に用意されていて、このドラマではこのセットが403Auction.comに12客分出品されているというので私も探してみた。
因みにこのセットは、TwitterでDr. KayMiさんが書かれているように、SpodeのTowerというシリーズのもの。この茶色と言うかピンクのものは1835年から作られるようになったそうだ。

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403Auction.comより

お茶道具に関するTwitter


 Netflix版のこのドラマでは、孤児院からやってくるのを待つテーブルの上、手違いでグリーンゲイブルズにやって来たアンを孤児院に送り返す朝の食卓、アメジスト事件後、アンが戻ってきた翌朝の食卓、いずれも食器は同じものを使っている。どうもこちらがグリーンゲイブルズの普段使いのもののようだ。あのお茶会ではアンはお客様用のとっておきのお茶道具を使わせてもらっているようだ。このセットも403Auction.comというオークションサイトで見ることができる。 教えてくださったDr. KayMi様々である。バックスタンプの写真も掲載されていて、こちらもspodeで、「wicker lane」だ。

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Netflix版より
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Netflix版より

403Auction.comの出品を見ていると、アンティークやさんに紛れ込んだようで面白い。 何とこんな出品物も見つけた。

 モンゴメリが牧師と結婚後、初めての赴任先のリースクデール長老派教会の牧師館に持ち込んだティーセット。
私は勝手にこれを「薔薇のつぼみのお茶道具」ということにしている。
Netflixさま、できたらあのお茶会でこのセットを使って欲しかったなぁ。

このティーカップ、どのシーンで使ったのだろうか。心してもう一度見直さないといけない。

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403Auction.comより





by rosebudteaset | 2020-11-27 23:58 | 赤毛のアン


「まぁ、マリラ!なんて素敵なんでしょう。やっぱり、マリラ、想像力があるじゃないの。でなければ、どんなにあたしがそれを願っていたかわかるはずないんですもの。なんてすばらしいでしょう。おとなになったみたいだわ。あたしのお客様がくるんですもの。お茶をいれたりするのを忘れたりしないわ。ああ、マリラ、あの、薔薇のつぼみの小枝のついたお茶道具を使ってもいい?」 村岡花子訳「赤毛のアン」


by 薄荷

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